'87年夏、スウェーデンのヴァスビー(Vasby)出身のクリストフェルによって創設されたセリオンは、デス・メタルを出発点とし、徐々に正統派ヘヴィ・メタルへと進化していきました。’96年発表通算5枚目となる「セリ(Theli)」より、更なる劇的進化を見せ、オペラ・コーラス隊、ストリングス・オーケストラを大々的に導入、シンフォニック・メタル・バンドとして変貌を遂げました。それ以降、クラッシックのフル・オーケストラと共演するなど、ヘヴィ・メタルの新たなる方向性として、壮大でドラマティックかつクラシカルなセリオン独自の世界観を提示し続けています。’09年にはラウドパーク09にて、待望の初来日公演を行いました。
'13年、バンド生誕25周年を迎え、'60、70年代のフレンチ・ホップ・ソングをセリオン流のアレンジを施した記念作品「レ・フルール・ドュ・マル - 悪の華」を発表し、同年ラウドパーク13に参加しました。そして、'14年、新旧のライブを収録した3枚組DVD作品「ADULUNA REDIVIVA AND BEYOND」と、初期の傑作アルバム「セリ(Theli)」の再発売作品をリリースします。
[2013年2月リリース時メンバー]
THERION are :
クリストフェル・ユンソン(CHRISTOFER JOHNSSON):GUITAR, KEYBORDS, PROGRAMMING
クリスティアン・ヴィダル(CHRISTIAN VIDAL):GUITAR
ナーレ・ファルソン(NALLE PAHLSSON):BASS
ヨハン・コールベルグ(JOHAN KULLBERG):DRUMS,
トーマス・ヴィクストロム(THOMAS VIKSTROM):TENOR
ロリ・ルイス(LORI LEWIS):SOPRANO
****release information****
2014年5月28日リリース
●「アドゥルルナ・レディヴィヴァ・アンド・ビヨンド」/QATE-9006-8
/5,000円 + 税 / DVD3枚組作品
2011年にアメリカのアトランタで行われたライヴを収録したDVDと、2007年ハンガリーのブダペストで行われたライヴを収録したDVD 2枚に、ボーナス映像を収録したDVDを加えた3枚組です。
2007
THERION are :
クリストフェル・ユンソン(CHRISTOFER JOHNSSON) : GUITAR
クリスティアン・ニエマン(KRISTIAN NIEMANN) : GUITAR,
ヨハン・ニエマン(JOHAN NIEMANN) : BASS
ペッター・カールソン(PETTER KARLSSON) : DRUMS
ロリ・ルイス(LORI LEWIS) : VOCALS, KEYBORD
トーマス・ヴィクストロム(THOMAS VIKSTROM) : VOCALS
スノーウィー・ショウ(SNOWY SHAW) : VOCALS
****【収録内容】***
DVD 1
Live in Budapest 2007
1.ザ・ライズ・オヴ・ソドム・アンド・ゴモラ(THE RISE OF SODOM AND GOMORRAH)
2.サン・オブ・ザ・サン(SON OF THE SUN)
3.ミッドガルド(MIDGARD)
4.アースガルド(ASGARD)
5.ワイン・オヴ・アルクァ(THE WINE OF ALUQAH)
6.ウィズダム・アンド・ザ・ケージ (WISDOM AND THE CAGE)
7.カリの時代 パート1(KALI YUGA, Ⅰ)
8.カリの時代 パート2(KALI YUGA, Ⅱ)
9.カリの時代 パート3(KALI YUGA Ⅲ)
10.レムリア(LEMURIA)
11.ヴィア・ノクターナ(VIA NOCTURNA)
12.アロウ・フロム・ザ・サン(AN ARROW FROM THE SUN)
13.タイフーン(TYPHON)
14.ギンヌンガガップ(GINNUNGAGAP)
15.序曲(PRELUDIUM)
16.トゥ・メガ・セリオン(TO MEGA THERION)
17.カルツ・オブ・ザ・シャドウ(CULTS OF THE SHADOW)
18.イン・ザ・デザート・セット(IN THE DESERT OF SET)
19.間奏曲(INTERLUDIUM)
20.ナイト・サイド・オブ・エデン(NIGHTSIDE OF EDEN)
21.オーパス・エクリプス(OPUS ECLIPSE)
22.インヴォケーション・オブ・ナーマ(INVOCATION OF NAAMAH)
23.ザ・サイレン・オブ・ザ・ウッズ(THE SIREN OF THE WOODS)
24.グランド・フィナーレ~終曲(GRAND FINALE / POSTLUDIUM)
25.アドゥルルナ・レディヴィヴァ(ADULRUNA REDIVIVA)
26.ブラック・フューネラル(BLACK FUNERAL)
DVD 2
Live in Atlanta 2011
1.シトラ・アフラ(SITRA AHRA)
2.ワイン・オヴ・アルクァ(THE WINE OF ALUQAH)
3.タイフーン(TYPHON)
4.ぺレニアル・ソフィア(PERENNIAL SOPHIA)
5.悪魔(HELLEQUIN)
6.ニブルヘイム(NIFELHEIM)
7.クラヴィクラ・ノックス(CLAVICULA NOX)
8.ガーディエフの航海(THE VOYAGE OF GURDJIEFF)
9.アールヴヘイム(LJUSALFHEIM)
10.ディエス・イラエ(DIES IRAE)
11.ギンヌンガガップ(GINNUNGAGAP)
12.カリの時代 パート3(KALI YUGA Ⅲ)
13.ダゴンの叫び(CALL OF DAGON)
14.ザ・サイレン・オブ・ザ・ウッズ(THE SIREN OF THE WOODS)
15.ザ・ワイルド・ハント(THE WILD HUNT)
16.ブラッド・オブ・キングゥ(BLOOD OF KINGU)
17.レムリア(LEMURIA)
18.アブラクサス(ABRAXAS)
19.ザ・ライズ・オヴ・ソドム・アンド・ゴモラ(THE RISE OF SODOM AND GOMORRAH)
20.トゥ・メガ・セリオン(TO MEGA THERION)
21.ケツァルクアトル(QUETZALCOATL)
DVD 3
【ボーナス映像】
ビデオ
1.011(011-An Adventure With Therion)
2.カリの時代 パート3(KALI YUGA Ⅲ)
3.サン・オブ・ザ・ステイヴズ・オブ・ザ・タイム (SON OF THE STAVES OF TIME)
001 ドキュメンタリー
セリオンのメンバーを主人公としたボードゲームの制作ドキュメンタリー
2014年5月28日リリース
●「セリ - デラックス・エディション」/QATE-10052
/2,500円 + 税
初期デス・メタルを追及していた彼等が、今現在のサウンドの方向性を決定付けた通算5枚目の傑作アルバム「セリTheli」(1996年リリース)に、このアルバム収録曲のライヴを収録したDVDを加えたスペシャル作品です。
THERION are :
クリストフェル・ユンソン(CHRISTOFER JOHNSSON) : GUITAR, VOCALS, & KEYBORDS
ピヨトル・ヴェルジュニュック(PIOTR WAWRZENIUK) : DRUMS & VOCALS
ラーズ・ルーゼンバリー(LARS ROSENBERG) : BASS
ヨナス・メルヴァリー(JONAS MELLBERG) : GUITAR, ACOUSTIC GUITAR & KEYBORDS
****トラックリスト****
1.序曲(PRELUDIUM)
2.トゥ・メガ・セリオン(TO MEGA THERION)
3.カルツ・オブ・ザ・シャドウ(CULTS OF THE SHADOW)
4.イン・ザ・デザート・セット(IN THE DESERT OF SET)
5.間奏曲(INTERLUDIUM)
6.ナイト・サイド・オブ・エデン(NIGHTSIDE OF EDEN)
7.オーパス・エクリプス(OPUS ECLIPSE)
8.インヴォケーション・オブ・ナーマ(INVOCATION OF NAAMAH)
9.ザ・サイレン・オブ・ザ・ウッズ(THE SIREN OF THE WOODS)
10.グランド・フィナーレ~終曲(GRAND FINALE / POSTLUDIUM)
ボーナス・トラック
11.イン・リメンバランス(IN REMEMBERANCE)
12.ブラック・フェアリー(BLACK FAIRY)
13.フライ・トゥ・ザ・レインボー(FLY TO THE RAINBOW)
*本編の楽曲のライヴを収録したボーナスDVD付
2013年2月27日リリース
●「レ・フルール・デュ・マル - 悪の華」/QATE-10031
/定価2,625円
スウェーデン発、究極のシンフォニック・へヴィ・メタル・バンド、セリオン。約2年振りとなる通算12枚目のニュー・アルバム登場!
60、70年代のフランスのポップ・ソングをカヴァーした結成25周年記念作品です。
スウェディシュ・ヘヴィ・メタル・バンド、セリオンが独自に構築した究極のシンフォニック・へヴィ・メタル・ワールド。結成25周年を迎えた彼等が制作した、日本でもお馴染みのフランスのポップ・ソングのカヴァー・アルバム登場!
フランス・ギャルやシルヴィ・バルタン等で知られる60、70年代のフレンチ・ホップ・ソングが、セリオン流のアレンジを施され、現代に蘇ります。
日本盤には、クリストフェルによる楽曲解説を特別に収録しています。
****トラックリスト***
1.夢見るシャンソン人形【オープニング】(Poupee de cire, poupee de son (opening version))
2.心に咲く花.(Une fleur dans le Coeur)
3.イニシャルB.B.( Initials B.B.)
4.モナムール、モナミ(Mon amour, mon ami)
5.恋のため息(Polichinelle)
6.思い出のマリッツァ(La Maritza)
7.シスター・アンジェリーク(Soeur Angelique)
8.ねぇ、お人形さん(Dis-moi poupee)
9.リリス(Lilith)
10.アラバマで(En Alabama)
11.ワハラ・マニトウ(Wahala Manitou)
12.優しさは要らない(Je n‘ai besoin que de tendresse)
13.黄金のユニコーン(La licorne d‘or)
14.あなたを想う(J‘ai le mal de toi)
15.夢見るシャンソン人形【エンディング】(Poupee de cire, poupee de son (ending version))
ボーナス・トラック
16. アニーとボンボン( Les Sucettes)
2010年9月22日リリース
●「SITRA AHRA」/XNTE-00022
/定価2,625円
全編にわたり男女混声コーラスをフィーチュアし、壮大なスケールで展開するセリオン独自のシンフォニック・ヘヴィ・メタル・ワールド!
前々作のダブル・アルバム「シリウスB」「レムリア」、前作「ゴシック・カバラ」に続く一大叙事詩、4部作の完結編登場!!
デス・メタルを出発点とし、ヘヴィ・メタルの新たなる方向性として、壮大でドラマティックかつクラシカルな独自の世界観を提示し、進化を続けているスウェディッシュ・へヴィ・メタル・バンド、セリオン。中心人物のクリストファー以外のメンバーを一新して制作された本作は、2004年のダブル・アルバム「シリウスB」「レムリア」から続く4部作の完結編。これまでの集大成的作品に仕上がっています。
THERION are :
クリストフェル・ユンソン(CHRISTOFER JOHNSSON) :
GUITAR, KEYBORDS, PROGRAMMING他
クリスティアン・ヴィダル(CHRISTIAN
VIDAL) : LEAD GUITAR
ナーレ・ファルソン(NALLE PHALSSON) : BASS
ヨハン・コールベルグ(JOHAN KOLEBERG) : DRUMS,
トーマス・ヴィクストロム(THOMAS VIKSTROM) : LEAD VOCALS
協力 :
ヴァルデマー・ソリクタ(WALDEMAR SORYCHTA) : RHYTHM GUITARS,
ADDITIONAL HARMONY LEAD GUTAR
スノーウィー・ショウ(SNOWY
SHAW) : LEAD VOCALS
ロリ・ルイス(LORI LEWIS) : SOLO SOPRANO
****トラックリスト***
1.シトラ・アフラ(SITRA AHRA)
2.キングス・オブ・エドム(KINGS OF EDOM)
3.悪魔の軟膏(なんこう)(UNGUENTUM SABBATI)
4.カナンの地(LAND OF CANAAN)
5.悪魔(HELLEQUIN)
6.2012(2012)
7.英雄クー・フーリン(CU CHULAIN)
8.カリの時代 パート3(KALI YUGA Ⅲ)
9.シェルズ・アー・オープン(THE SHELLS ARE OPEN)
10裁き(DIN)
11異端審問の後に(AFTER THE INQUISITION : CHILDREN OF THE STONE)
*「SITRA AHRA」はアラム語(シリア地方、メソポタミアで紀元前500年頃に話された言語)で、カバラ思想において"other side"、"evil side"「向こう側」、「邪悪な世界」の意味になります。
CDの購入はこちらからどうぞ!(ミュウモショップが開きます)
Christofer Johnssonが語るアルバム「Sitra Ahra」の背景
このアルバムは4部作のうちの4枚目だ。
1999年にさかのぼる。俺は「デジアル」に続くアルバムの曲作りをしていた。ここで、そのアルバムを仮にアルバムXとしよう。俺はアルバムXのために7、8曲を書いていたのだが、ある日、自分のサイドプロジェクト(結局何も起こらなかったが...)のために書いていた2曲(後にシークレット・オブ・ザ・ルーンズとアズガルドと名づけられた)を以前のギタリスト、クリスティアンに聴かせたところ、彼に「おい、これらの2曲はプロジェクトで使うべきではない。これらはセリオンでやるべきだ。」と言われた。 俺は、その時書いていた2曲が、どんな風にセリオンのアルバムに合うかわからなかった。そしてある日、北欧コンセプト・アルバムでも作ろうかという、アイディアに目覚めた。そんなに気にしてもいなかったが、この2曲はその北欧コンセプトアルバムにぴったりだった。というわけで、アルバムXは頓挫させざるをえなくなり、代わりに「シークレット・オブ・ザ・ルーンズ」というアルバムが作られたわけだ。
2003年に、新作をレコーデイングするため、書き溜めていた曲をチェックしていた(アルバムXを覚えているかい?)のだが、それまでの間、俺たちはあまりにも多くの曲を書いていて、アルバム3枚分ぐらいの曲があったんだ!それらをアルバムX、アルバムY、アルバムZと呼ぶことにしよう。これらは3部作の体裁をなしていたが、俺たちはその中から2枚をレコーディングして同時にリリースして、3枚目を将来のためにとっておこうと決めた。というわけで、「シリウスB」(=アルバムX)と「レムリア」(=アルバムY)をレコーディングして、アルバムZを取っておいたんだ。
2005年、自分が以前作った何曲かの曲から、まったく異なった種類のアルバムのアイディアを思いつき、少しの間「アルバムZ」を保留することを決断した。そしてその代わりに、2006年に「ゴシック・カバラ」をレコーディングした。しかし、「アルバムZ」の中から2曲(「Der Mitternachtslöwe」と「Adulruna Rediviva」)を取って、「ゴシック・カバラ」に収録したわけだが、このために、このアルバムは3部作と関係をもつようになり、その結果、急遽「4部作」となったわけだ。
2009年、ついに「アルバムZ」のレコーディングを始めるときがきた。アルバムZは「シトラ・アフラ」というタイトルになった。中から2曲を取って「ゴシック・カバラ」に収録したので、何曲かの新曲が追加収録されるべき余裕があった。
このことは理解を深めるために非常に重要な事実である。つまり、シトラ・アフラの中ではほんの数曲だけが最近書かれた曲だということだ。大多数の曲は「シリウスB」「レムリア」が作られた同じストックからのものである、ということはつまり2000年から2004年の間(1999年の曲もあったが結局使わないことになった)に作られた曲だということだ。決して「残り物」というわけではない。「レムリア」「シリウスB」に収録された曲と同等であり、その時あった曲を3枚のアルバムに分けただけにすぎない。ただ、これらの曲を書いた当時よりも俺自身が音楽的にとても進化しており、そのおかげで曲に対して非常にユニークに取り組むことができた。言うなれば、何年もの年を経てより素晴らしくなるヴィテージワインのようになったと思う。